オリーブ牛ヒストリー

1.オリーブの歴史

日本でのオリーブ経済栽培は、明治四十一年(1908年)に全国3県に輸入したオリーブ苗木を植えたのがはじまりで、結果、香川県(小豆島)に植えられたものだけが根付きました。 以来、小豆島は「日本オリーブ栽培発祥の地」として知られています。

小豆島オリーブ栽培 香川県、小豆島

2.讃岐牛の歴史

讃岐牛

香川の牛の歴史は古く、西暦七百年に遡ります。明治十五年、小豆島で全国に先駆け和牛の肥育がはじまります。大正のはじめには、京阪神で高い評価を受け「讃岐牛」の愛称で呼ばれます。

たゆまない努力、恵まれた気候風土のなかで培われた肥育技術。品質の高い「讃岐牛」を生み出す“智恵と技”は生産の礎となっています。

3.二つの歴史が融合して生まれた「オリーブ牛」

全国屈指の品質を誇る讃岐牛と、小豆島の誇る特産品のオリーブ、二つを融合して香川だけの味を。

そうした思いで誕生したオリーブ牛ですが、誕生までにはたくさんの高い壁があり、生産者の方々の苦労の連続でした。

構想段階で、大きな課題となったのが、どのようにしてオリーブの搾り果実を与えるかという点です。

はじめは、オリーブオイル搾油後の果実をそのまま与えてみましたが、牛は食べずに舌ですべてよけてしまいました。 その後、試行錯誤を重ね、オリーブの渋みが原因ではないかと考えました。干し柿にヒントを得て、天日で乾燥させたものを試験的につくってみたところ、オリーブの糖分がカラメル風の香りを生み、牛が好んで食べたことから、牛の飼料として利用できることを発見。

このように、餌ひとつにしても、様々な苦労と工夫が重なりあい、高品質のオリーブ牛誕生が実現しました。