こだわり

まずはじめに、牛達は非常にストレスを感じやすく敏感で繊細な生き物です。ですからいかにストレスを抑え快適に生活させてあげられるかで、お肉になった時に旨みや肉質に大きな差が出てきます。

美味しいお肉になるにはさまざまな条件がありますが、最重要視されるのがやはり血統でしょう。しかし血統ばかりに重点を置いてしまっては、美味しいお肉にはなりません。血統も大事ですが、美味しいと言ってもらえるお肉をつくるには、牛達にあった肥育環境づくりをしっかりと丁寧にしてあげられる事が大事な条件だと私達は思っております。そして、そのベースにあるのはやはり牛達への愛情だと、私達は思います。

肥育頭数

現在オリーブファームでは子牛も含め、150頭あまりの和牛(オリーブ牛となるべき牛)を肥育しております。

子牛の導入

私達オリーブファームでは、岡山・広島の市場より生後9ヶ月程の牛達を現在購入しています。

購入した子牛達は、トラックに載せて運んで帰ります。遠くから運ばれてくる子牛達は、輸送中の疲れもあって、なんと10kg以上も痩せてしまうことがあります。自分たちの牧場に着いた子牛達をゆっくり休ませ、減った体重を元に戻す事が、第一に取り掛からなければいけない仕事になります。

餌へのこだわり

  • 1. 子牛達を肥育農家では、約20ヶ月間掛けて育てていきます。この20ヵ月間を前期(約7ヶ月間)、中期(約7ヶ月間)、後期(約6ヶ月間)分類し管理しています。

    前期では、内臓をしっかりしたものにする、骨格を作り上げる、筋肉をつけていく為に、牧草とか稲わらといった粗飼料を中心にした飼料を与え中期・後期にカロリーをよりよく吸収する為の体作りをします。

    そして中期では、筋肉の中に脂肪をためていく時期・後期は、霜降り状に脂肪をつけるための時期となっています。

    私達はこの中期・後期の飼料に最も重点を置いて飼料会社さんにも協力を頂き、その配合は自分たちで牛の成長に合わせた独自の配合を行っています。

    オリーブファームオリジナルの配合をした飼料を牛達に給与をし、しっかりと丈夫な牛へと育てていきます。

  • 2. 牛達の生活リズムを崩すことなく、1頭ずつ飼料を決まった時間に給与管理しています。

    子牛の場合:AM5:30〜9:00・PM3:00〜5:00

    親牛の場合:AM6:00〜9:30・PM4:00〜6:00

    そのことにより一頭一頭に目くばり、心くばり(見る・観る・診る)ができ、健康状態が悪くないか、しっかりと食事を採れているかなどが一頭一頭しっかりわかり迅速に対処する事ができます。

肥育へのこだわり・環境(管理体制)

牛を健康に育て上げるため、ストレスのない清潔な牛舎環境づくりを行っています。

清潔な牛舎は、病気にもなりにくくストレスも少ないため、牛の健康管理の面でも大変重要なポイントです。

また、成長過程に合わせた環境の牛舎を用意しており、牛を大切に育てています。

オリーブファームでは肥育中・後期に入った牛は1頭ずつマス(囲い)で飼うことにより牛達自身のストレスが軽減され、しっかりと1頭ずつに飼料・水を与えることができます。又、海の近い場所に牧場があり風通しも非常に良く、暑さに非常に弱い牛達の熱中予防にもなっています。加えて夏場に関しては時間帯(PM2:00〜PM8:00かけて断続的に)を決め屋根に水を流し牛舎の温度が上がらないよう対策をしています。

このような瀬戸内の潮風や大自然の恩恵を受け、牛達と共に日々過ごしています。

以上のように、美味しいお肉をつくるには血統や肥育環境が重要となってくるので、オリーブファームでは日々試行錯誤しながら、一切手を抜かず愛情をもって牛達のお世話をしています。

こうして育った牛達はとても優しく繊細です。そんな大切な牛たちの命に、決して感謝を忘れることなく、皆様のもとへ美味しいお肉としてお届けでき、皆様がそのお肉を口にして幸せを感じてもらうことで、大切な命をつなげていけることが私たちの一番の幸せとなっています。

株式会社ササハラ